ホームページの反応が落ちてきた・・・
こんにちは、ピーシー・ブレインの高山です。
さすがにもう大丈夫と思って先日スタッドレスタイヤから履き替えました。ところがその後、桜も咲き終わって青々としているこの時期とは思えない冷たい雨。近郊の峠でも積雪とかで、この辺りで降らなくてホッとしたところでした。
さて、今月もホームページの活用方法を中心とした「WEBマーケティングのヒント」というタイトルで情報をお届けいたします。
ホームページの反応が落ちてきた・・・
「最近ホームページの反応が減ってきたような気がする」
ホームページを開設・公開した当時は、思った以上に反応があり喜んでいたものの、数年も経ってくるとこんな嘆きが聞こえてきます。
あるいは、緩やかに反応が落ちてくるので、反応が鈍っていることにしばらく気がつかず、比較してみて初めて「あれっ?」と驚くこともあるようです。
お客を集めるホームページには寿命があります。多くのホームページを手がけてきた経験から言えば3年程度、せいぜい頑張っても5年が限度です。
世の中にはたしかに10年以上も前に作られたホームページもたくさんありますし、そこをアクセスしている人もそれなりにいます。
サポート目的のアーカイブや単に記録を残すために情報を掲載しているのであればそれでも良いのかも知れません。ですが、お客を集めるという目的においては、やはり問題があります。
ある程度までは、追加や部分的な手直しで対応することもできますが、そのことだけで対応していてもやがて限界にあたってしまうのです。
これにははっきりとした理由があります。
ホームページを開設した当時とは、状況が変わってしまっているのです。
この変化に対応させる必要があるのです。
私たちも実際、そのように変化させてきました。
ホームページを取り巻く3つの変化
ホームページを取り巻く状況の変化は大きく3つあります。
- インフラの変化
- 事業環境の変化
- サイト利用者(見込み客)の変化
(1)インフラの変化
インターネット環境の整備はとどまるどころか、どんどん進んでいます。ブロードバンドは当たり前になり、モバイル環境はエリアの広がりだけでなく高速通信が可能となり、どこでも、いつでもインターネットが利用できる環境が整ってきています。
また、ブログを筆頭にTwitter, Facebookなどのソーシャルメディアが普及し、検索エンジンとは違う情報経路ができてきています。
(2)事業環境の変化
このようにインフラや利用者が変化している中で、事業環境自体も大きく変化してきています。
求人の際に、会社情報をホームページから判断されるのはもちろん、企業間取引の仕入れ・調達先の参考情報にホームページが利用されることがごく当たり前になっています。
インフラの変化によるものだけでなくても、販売チャネル・流通チャネルの変更や拡張による変化も少なくないはずです。
(3)利用者の変化
そして3つめはお客であるインターネットの利用者の変化です。
インターネットが当たり前に利用できるインフラが整ったことで、利用者自身の行動にも変化が出てきています。
スマートフォンのようなデバイスの登場で、いつでも情報が得られるのが当たり前になってきているので、情報を得ることができればそもそも選択肢にすらならなないのです。
また、購買行動での意志決定のプロセスも変わってきています。購入判断に多くの製品・サービスに関する販売・提供者の情報を収集するだけではなく、第三者の評価などソーシャルの情報・要素も活用するようになってきています。
さらに企業間取引においては、担当者の多くがインターネットやPCをカンタンに使いこなせる世代に変わってきていることで、情報取得・コミュニケーションの手段として重要なツールになっていることも見逃せない変化です。
変化に対応し反応をあげるためには?
ホームページを周りの変化に対応させてゆけば、反応はまたあがります。
リフォーム業を展開するA社は、5年前にホームページを新たに開設しました。そのホームページでは、リフォーム業務およびサービス全般についてまんべんなく案内をしていました。
開設当時は、ホームページを利用した集客に力を入れる競合他社会社もさほど多くありませんでした。
公開してまもなくホームページからの問い合わせがポツポツと集まり始め、満足のゆく成果がでるようになりました。その後も問い合わせが途切れることなく続き、ホームページが集客に使えると実感していました。
そのような状態が数年続いていたのですが、最近になってホームページの集客力が落ちているのではないかと感じるようになってきました。ちょうどそのタイミングで相談に来らました。
最初にヒアリングをさせてもらい、当時はSEO対策のキーワード「リフォーム+地域」でホームページを作成したということも分かりました。そして、いまではその状況が変わっていることを説明し、まずは本格的な調査(有償)を実施しようということになりました。
その調査の結果、課題が明らかになってきました。大きくは、
- 5年前とは比べ物にならないほどホームページ上での競合が増えていた。
競合が少ないうちは地域を限定するだけでも優位性が保てていました。 - 価格やサービス品質等、差別化や自社の優位性がお客様にうまく伝わらなくなっていた
競合が増える中で、ホームページがみな同じような内容になってきてしまった。
問題点が分かったところで、次は対策です。ホームページでの集客設計を見直して、リニューアルを実施することになりました。その際のポイントにしたのは次の3点です。
- 敷居の低い中古ガスコンロや給湯器、エアコン販売・取り付けサービスをテーマに紹介してゆく
- そのお客様とのコミュニケーションを図り、信頼関係を構築してゆく
- その上で本来目的のユニットバスやシステムキッチン、外壁リフォームなどの受注につなげる
集客・その後の流れを含めて見直したことで、リニューアル公開後3ヶ月が経過したあたりから、予定通りの反響、問合せをいただけるようになり、リニューアル効果については大変満足いただいています。
なお、このケースでは、既存ホームページの変更ではなく、従来のホームページとは別に新しくサテライトサイトと呼ばれる別のサイトを構築し、集客する方法でリニューアルを行っています。
私たちは、リニューアルをデザイン・レイアウトの変更だけではなく、このような反応・効果の改善として捉えて、もう一度1からマーケットや競合分析をやり直すよう取り組んでいます。
「更新しても反応が」「広告使っても成果があがらない」「他社と代わり映えがしない」「なんか使いにくい・見づらい」と感じたら、反応が落ちています。早めにご相談ください。
休み明けのセキュリティチェックを忘れずに!
毎年この時期はゴールデンウィークで長期休業とのなる企業も少なくありません。
PCやサーバーに向けられる人の目が離れる時間が長いこともあって、休みの明けのタイミングでは、コンピュータセキュリティ上のトラブルが発生しがちです。
セキュリティ情報を発信しているJPCERTでも都度お知らせしていますが、次の点については特に注意してみてください。
- ホームページが改ざんされていないか確認してください。
(コンテンツが別のものに書き変わっていないか、マルウエア設置サイトに誘導する不審な スクリプトが埋め込まれていないかなど) - 休暇中にセキュリティ更新プログラムが公開されていた場合は、セキュリティ更新プログラムを適用してください。(マイクロソフト社やアドビ社などの緊急案内などが稀にあります)
- 社内ネットワーク経由でウイルス感染が広がることを避けるため、出社後にはまずウイルス対策ソフトの定義ファイルを最新の状態に更新します。
- 休暇中にPC や USB メモリなどを持ち出していた 場合は、利用する前にウイルスチェックを必ず行ってください。(この前にウイルス対策ソフトは最新にしておく必要があります)。
- 休み明けは、溜まっていた多くのメールを受信することになります。ウイルス感染が最も多いのはメール受信時なので、誤って不審なメールの添付ファイルを開いたり、不用意にメールに記載されているリンク先にアクセスしたりしないよう注意してください。最近はメールアドレスの乗っ取りも多く発生しているので、発信者名だけで判断できないこともあります。
■長期休暇を控えて 2013/04 (JPCERT)2013年4月号 『ホームページの反応が落ちてきた・・・』
https://www.jpcert.or.jp/pr/2013/pr130001.html