グーグル検索の仕組みに関する情報サイト
こんにちは、ピーシー・ブレインの高山です。
今年の冬は「寒い!」という印象しかなかったのですが、急に暖かい日が続いたと思ったら、心の準備できないうちに桜も咲いてしまってビックリです。
三寒四温と呼ばれるこの季節は体調も崩しがたちですが元気に乗り切りましょう
さて、今月もホームページの活用方法を中心とした「WEBマーケティングのヒント」というタイトルで情報をお届けいたします。
Contents
グーグル検索の仕組みに関する情報サイト
グーグルが、自身の「検索の仕組み」を説明するサイトを公開しました。
http://www.google.com/intl/ja/insidesearch/howsearchworks/index.html
この中では、次の情報を見ることができます。
- Google 検索に関するインタラクティブな図解(英語サイトのみ)
- 主な検索アルゴリズムと検索機能に関する詳しい説明
- 検索結果の評価方法を説明した 43 ページのドキュメント(英語)
- 最近対策を行ったスパム サイトのライブ スライドショー
- ウェブスパムの問題とその対策について示すグラフ
- 法的な理由による削除など、コンテンツの削除に関するポリシーのリスト
アルゴリズムとは、検索エンジンに入力された情報から検索結果を返すための仕組みで、グーグル検索のコア部分です。この部分については200を越える指標を利用していると言われていますが、決して公開されることはありません。(それが分かってしまえば結果を操作できることになってしまいますから)。
この内容について一部分ですが「検索品質評価ガイドライン」(Search Quality Rating Guidelines)として英語版ですが公開されていることは、特筆すべきことです。
SEOスパムと判断されたサイトの実例
先に挙げた「検索の仕組み」では実際のスパムサイトが紹介されています。
50種類を越えるサイトが実例としてあげられていますが、表示されるものは直近にグーグルが手動で削除(ペナルティ)処理したサイトでアクセスする時間が変われば別のものが表示されるようになっています。
英文サイトのものがほとんどですが、タイトルや本文があきらかに不自然ですぐにスパムサイトと分かるものもあれば、一般的なサイトとして見過ごしてしまうような作りのものもあります。
見た目ではない部分でしっかりと判断して、処理しているということを裏付けているといえます。
また、このページでは、スパムの種類として、次のようなタイプのものを挙げています。
- クローキングまたは不正なリダイレクト
- ハッキングされたサイト
- 隠しテキストまたはキーワードの乱用
- パーク ドメイン
- 純粋なスパム
- スパム コンテンツを含むホスティング サービスと動的 DNS プロバイダ
- 付加価値がほとんどまたはまったくない、実質のないコンテンツ
- サイトからの不自然なリンク
- サイトへの不自然なリンク
- ユーザー生成スパム
これらはいずれもウェブマスター向けガイドラインから外れるものですね。
さらに、グーグルが実際に手動で削除されたスパムサイトの件数についての情報も掲載されています。
2004年からスパムの種類毎に対策してきた件数のグラフですが、自動処理されたものは含まれていません。
スマートフォン向けサイト構築のヒント ~PCサイトとの切替~
ここではスマートフォンサイト作成の際に役立てて欲しいことを取り上げます。
今回はスマートフォンサイトを作成した後に、問題になる既存のPCサイトとの間の切り替え・誘導です。
サイトを作っただけでは残念ながらスマートフォン向けのページを自動的に見てもらえる訳ではありません。特に注意が必要なのは、検索エンジンの検索結果にはまだまだPC用サイトのページが表示されている状態なので、検索からたどり着いた人たちはそのままではPC用サイトにアクセスしてしまいます。(下図のAパターン)
このため、検索エンジンからのアクセスをスマートフォンサイトへ流入させるために、リダイレクトと呼ばれる自動転送の仕組みを設定させることが多いのです。(下図のBパターン)
これは、検索エンジンからのアクセスが多いページにはとても有効です。
最近は検索エンジンだけでなく、ブログサービスのスマートフォン対応も進んでいるため、こういった外部のサイトからの誘導に違和感を与えなくするためには、このリダイレクトの設定が欠かせません。
この設定については技術的な知識を必要としますので、正しく理解している人や専門家に相談することをお勧めします。
スマートフォンサイトでは重複コンテンツに注意!
一般的なスマートフォン対策として、スマートフォン用サイトを別に作成する場合、掲載するコンテンツはPC用サイトと同じものを利用するケースがほとんどだと思います。既存サイトの流用ができるため手軽なのですが、実はこのケースでは、検索エンジン向けに注意することがあります。
というのも、スマートフォン向けのページを作成したことによって、意図しない「重複コンテンツ」が発生することがあります。検索エンジン側は、スパム対策として重複コンテンツと判断したものを評価しない、あるいは評価を落とすというアルゴリズムを採用してきているので、コンテンツを増やしことで逆に評価が下がるという事態になる可能性があるのです。
グーグルではこのような状況が発生する際の対応として、オリジナルコンテンツの所在を示すアノテーションという仕組みを用意しています。
この仕組みに沿って追加されたスマートフォン向けのページを作成してゆけば、スパムの対象である重複コンテンツと認識されることはありません。
既にスマートフォン用のページを作っている場合は、いまからでもこの情報を追加しておくことをオススメします。