Googleの検索ランキングで振り返る2012年
~謹賀新年~
旧年中は格別のご愛顧にあずかり、厚くお礼申しあげます。 お陰様をもちまして無事新年を迎えさせていただくことができました。
新春を迎え、貴社のますますのご発展をお祈り申しあげますとともに、弊社社員一同、より一層、皆様にご満足いただけるサービスを心がける所存でございますので、本年も何とぞ倍旧のお引き立てを賜りますようお願い申しあげます。
平成25年元旦
株式会社ピーシー・ブレイン
代表取締役 盛 永 哲 也
Contents
Googleの検索ランキングで振り返る2012年
ヤフーに続いてグーグルも2012年の年間検索ランキングを発表しました。
こちらもヤフーと同様に2011年と比べても大きな変動はありませんでした。
ヤフー検索では「youtube」の順位は1位ですが、グーグルでは2位になっています。これは、グーグルではYouTubeへのリンクが検索ページ内に用意されていて、先にYouTubeのサイトへ移動するケースが多いこと、そして、「ユニバーサル検索」を採用していることでウェブ検索の検索結果にもYouTubeを含む動画が出てくることを考慮すると実質的にはYouTube(動画)が優勢であると言えます。
ソーシャル関係のキーワードも前年同様ランクインしていますが、「facebook」が順位を上げる一方で「mixi」「twitter」が順位を落としているのは、このところの利用者の傾向を表したものになっています。
Google年間検索ランキング2012
http://www.google.co.jp/press/zeitgeist2012/index.html
テーマ別検索ランキング (続き)
グーグルの年間検索ランキングでは、総合のランキングの他にもいろいろなテーマ別にランキングが発表されています。その中から「モバイル」と2012年のトレンドを示す「急上昇ワード」をピックアップします。
▼モバイル総合ランキング
ヤフーでのランキングと同様に、SNSやゲームなどのモバイル向けサービスの名称が多く登場します。ヤフーに比べてみるとモバゲー、グリーなどのゲームが上位にいるのは利用者の特性でしょう。
▼急上昇ワード
2012年に急上昇したキーワードとして「金環日食」「オリンピック」が1位、2位を占めていますが、これは納得される方も多いのではないでしょう。
この2つのキーワードが実際にどのような傾向で検索されたのかを示したものが下のグラフですが、急上昇している様がはっきりと現れています。
不自然なリンクの例 ~ SEOトピックス
SEO対策の中で、リンクに対する取扱いに注意が必要になってきています。そこで、多くの方が気にしている「不自然なリンク」と見なされる可能性のあるものについて今回ピックアップしてみました。
- 業種、地域が全く異なるサイト間で、リンク集のような形で張られているリンク(たまたま知り合ったことで紹介するであれば、ブログの記事中などにリンクが書かれるはずです)
- 被リンクのアンカーテキスト(リンク先に付与される文字列)が、全く同じワードになっている
- 被リンクのほとんどが「ディレクトリ」「リンク集」というページから寄せられている。(自然なリンクであればリンク集だけでなく記事の中や別のタイトルのページからのもリンクされるはず)
- 被リンクの数に比べて、リンクを発しているドメインの数が少ない、ブログサービスばかり。同様にプレスリリースからばかりのリンクが多くても評価が加算されるわけではありません
- 開設したばかりのホームページへのリンクが急激に増える
- 違う分野での大量のディレクトリへの投稿。
- 内容の充実していない(質の低い)ページに対して、ページランクの高いサイトからのみリンクが張られている
ここに挙げたものが全て正解ということではありませんが、チェックの材料として参考にしてみてください
スマートフォン対応ガイド
これまでのニュースレターで何度か取り上げてきているスマートフォン対応ですが、グーグルが「GoMo」(Go Mobile!の略)という名称で展開しているキャンペーンの一環として、「スマートフォン対応ガイド」を提供しています。
ガイドの方向性としては、アドワーズなどの広告出稿を促進するための構成なのですが、スマートフォン向けサイト構築のための基本情報としても役立つ情報が多く掲載されています。
ガイドの中では
「スマートフォンの画面はパソコンとは異なり、パソコン向けのレイアウトをそのままスマートフォン サイトに押し込めようとするのは間違いです」
と最初に注意した上で、対策としてベストプラクティスが掲載されています。
ここではそのいくつかをピックアップして紹介します。
▼スピードを重視
ここで言う「スピード」とは、スマートフォンでサイトにアクセスした際の表示速度のことです。
スマートフォンユーザーの多くが、せかせかした状況で利用しているということを念頭におき、よりレスポンスの良いサイトに仕上げることでストレスを感じることなく利用してもらうという考えです。
そのための施策として、
▼申込み・登録プロセスの簡略化
ホームページの目的として購入・申込みといったアクションを起こしてもらう際の手続き(プロセス)は、できるだけ簡略して簡単に意図した通りで操作できるようにする必要があります。
画面の大きさや操作方法が異なるため、PC用に作られた多数の入力項目や、押しにくいボタンなどは、コンバージョンを大きく落としてしまいます。
また逆に、「電話」という特徴を活かして、Click-To-Call(クリックすることで電話をかける)機能を設定することによって、即時に連絡してもらうこともできるので、積極的に利用しましょう
▼シンプルな操作
画面サイズの制限や指先での操作を考慮して、できるだけ分かりやすい構成・レイアウトを意識しましょう。多くのメニューやリンクを詰め込むのはスマートフォンでは煩雑さを増やすだけです。
また、メニューなどにロールオーバー(マウスを載せると次のメニューが表示される)のような機能の利用は避けるべきです。
他にも、「親指での操作」「地域性を重視する」といった項目についても書かれています。
タブレット端末向けには何を表示する?
2010年はタブレット端末も数多く発売された年でした。先行したiPadだけでなく、AndroidのNexus7やKindle、それ以外にもWindows8がタッチスクリーン対応したことで、これからはタブレットがますます増えてゆくことは間違いありありません。
ホームページに目を向けると、スマートフォンに近い機器構成ではあるのですが、画面のサイズや利用環境が異なることからスマートフォンとは別に扱った方が良いとされています。
タブレットの場合は、大きな画面で、無線LANなど比較的回線速度に余裕のある状況で利用されることも多く、利用者もPC用のサイトをそのまま見ることに違和感を覚えないですし、不便も感じません。このため、表示ホームページが複数のデバイス(端末・機器)向けに用意されている場合は、PC用のものを表示した方が良い訳です。
※この際に注意が必要なのは、自動振り分けでスマートフォンサイトにリダイレクトさせないことです。
この点についてグーグルは、
”Giving Tablet Users the Full-Sized Web”というバイスを掲載しています。
Giving Tablet Users the Full-Sized Web
オリジナル解説 http://goo.gl/eYxtq
日本語解説 http://goo.gl/27sWa
編集後記
2012年の漢字は「金」でしたが( http://goo.gl/b8APc )、グーグルの検索ランキングでも「金環日食」「オリンピック」と「金」に関連するキーワードが急上昇ワードの1,2位とトレンドをしっかり表しているようです。
2013年は政権も変わり、また変化のある年になるでしょうが、ぜひ良い方向に向かって欲しいと願っています。
2013年も引き続きよろしくお願いします。 (高山)