検索結果に悪影響を与えるリンクプログラム
こんにちは、ピーシー・ブレインの高山です。
iPad miniにKindleそしてWindows8と今月はタブレット端末に関連した新製品が続々と登場しました。どれも興味あるものなので順次試したいと思います。
さて、ホームページの活用方法を中心とした「WEBマーケティングのヒント」というタイトルで、情報をお届けいたします。
Contents
SEOトピックス リンクプログラムの実際
グーグルのウェブマスター向けガイドラインが変更されたことは先月お伝えしましたが、「リンクプログラム」と「隠しテキスト」についてはより具体的な情報が追加されました。
この情報は「品質に関するガイドライン」を補足する形になっています。最近のグーグル検索エンジンの傾向である「コンテンツの質」を評価するための情報としてはとても有用ですのでぜひ目に留めておいてください。
今回新たに追加された記事では検索結果のランキングに悪影響を与える可能性のあるリンクプログラムの例としては、以下の例を挙げています。
- PageRank を転送するリンクの売買。これには、リンク、またはリンクを含む投稿に対する金銭のやり取り、リンクに対する物品やサービスのやり取り、商品について書いてリンクすることと引き換えに「無料」で商品を送ることなどが含まれます。
- 過剰なリンク交換。
例えば、「このサイトにリンクを張ってもらえれば、こちらからもリンクします」というようにリンク交換だけ目的化しているケースです
- PageRankを操作する意図でウェブスパマーのサイトや無関係なサイトにリンクすること。
- 相互リンクのみを目的としてパートナーページを作成すること。
非常に多く見られるケースです。自動化したページに網羅的にリンクをおいているようなケースで閲覧する側にとっては無意味になっているものがほとんどでグーグルはこのようなページをチェックしているということです
- 自動化されたプログラムやサービスを使用して自分のサイトへのリンクを作成すること。
これらは「避けるべきこと」と認識してください。
検索結果に悪影響を与えるリンクプログラム
また、実際にガイドライン違反となる不自然なリンクとして次の例もげられています。
論理の一貫性に乏しい記事に挿入されたリンク。
ほとんどの人は夜眠ります。お店で手頃な毛布を買うのもよいでしょう。毛布があれば夜も暖かく過ごせます。また、卸価格のヒーターを買うのもよいでしょう。ヒーターがあればより暖かくなりますし、夏休みになってフランス旅行に行くときはオフにすればよいだけです。
質の低いディレクトリやブックマーク サイトのリンク。
とりあえず検索エンジンサイトに数多く登録しておいた方が良いだろうという時代ではないということです。むしろマイナスに評価されるので、○○のサイトに登録します!というようなサービスの利用は控えるべきです。
この解説の中でグーグルは、
「他のサイトから自分のサイトへの関連性の高いリンクを作成してもらう最善の方法は、インターネット コミュニティですぐに人気となるような、関連性の高い独自のコンテンツを作成することです」
と説明しています。そしてこういったコンテンツはユーザーの役に立つはずだとも言っています。
「何かを決定する際は、まず『これはサイトのページにアクセスしたユーザーにとって有益か』と考えてください。」というメッセージがそのことを端的に語っています。
スマートフォン対応のススメ
iPhoneに代表されるスマートフォンですが、日本国内の携帯会社も新機種はほぼスマートフォンという状況で、従来型の携帯電話(フューチャーフォン)のユーザーの置き換えが急速に進んでいます。
2012年8月にD2C(電通・ドコモの戦略子会社)が実施した調査では携帯ユーザーのうちスマートフォンユーザーの比率が36.4%となっています。
1年前の調査の19.6%から16ポイントを越える相当な勢いで伸びてきていることが分かります。
また、私が実際に運用をサポートしている個人向け製品を販売しているECサイトでは、モバイルのアクセスが半数以上で、ここ1年ほどでスマートフォンアクセスが急増して50%を越えるまでになっています。
スマートフォンで閲覧する利用者が急増していることで、スマートフォン向けサイトの必要性は急速に高まっています。
スマートフォン向けサイトのメリット
▼PCサイトを流用する際の問題
スマートフォンにはブラウザが内蔵されているためPC同様のホームページを表示することができます。
スマートフォン用には携帯(フューチャーフォン)向けページではなくPCサイトを表示させることが多いのもこのためです。
ただこれは機能として便利ということであって、使い勝手とは全く意味合いが異なります。
スマートフォンでPCサイトを閲覧した際の不満点についての調査では、「文字が小さい」「操作しにくい」という点に不満を感じている人が圧倒的に多く、見えることと「使い易い」ことが全く別であることがよく分かります。(右図)
PC用ページの画像サイズやテキスト量のサイトは、スマートフォンでは回線速度の違いや性能の違いでまだまだ読み込みに時間がかかり、表示速度などのレスポンスという操作性を低下させます。
これは光回線など快適な操作環境に慣れてきている利用者にとってはストレスであり、滞在時間の減少や離脱率の増加につながります。
※右の表示画面の比較からも分かる様に、PC版は表示できるものの、読みやすくするためには拡大が必要で、ボタンやリンクなども押し難くとても快適とはいえません。
▼スマートフォン向けサイトの優位点
この点を改善したスマートフォン向けサイトとの比較に関する設問では、 「クリックしやすい(64.0%)」、「見やすい(59.1%)」、「画像が見やすい(52.5%)」の割合でスマートフォン向けサイトの方が優れているという結果になっています。
ECサイトでの商品販売やサービス申込み・問い合わせ受付など、何らかのコンバージョンを期待するホームページであれば、滞在時間や離脱率は成果に直結するため、操作性や見やすさといった面に関する満足度が高いスマートフォンサイトが明らかに優位になります。
また、法人向けビジネスのホームページでも、情報収集がデスクトップだけでなく(担当者の)移動時間などに行われるような状況も増えてきています。したがってスマートフォンからより快適にアクセスできるホームページがあることが、競合と比べても優位であることは間違いありません。
スマートフォンサイトの制作事例ご紹介
~ キッズさくらカレッジ幼児教室 様 ~
では、実際にスマートフォン向けサイトとして制作した事例をご紹介します。
千葉県八千代市で幼児教室「キッズさくらカレッジ」様向けのホームページは、以前はPC向けサイトとして制作されていました。今回のスマートフォン対応では、既設のPC向けにスマートフォン向けを追加する方式で構築しています。
このスマートフォン向けサイトでは、レイアウトの変更だけでなく、指での操作に合わせてパーツを変更や、掲載している電話番号に直接発信できるリンクの追加など端末の特徴を考慮して作成しています。
また、頻繁に更新される「お知らせ」コンテンツについては、CMSの機能を利用して、PCサイトとスマートフォンを同時に更新するようにしています。
キッズさくらカレッジ幼児教室 http://s.kidscollege.jp/ (スマートフォンサイト)
スマートフォン対応についてのご相談も承っております。お気軽にどうぞ。
2012年10月号 『検索結果に悪影響を与えるリンクプログラム』