Google検索エンジン更新の影響
こんにちは、ピーシー・ブレインの高山です。
この5月は金環日食を見た方が多かったのではないでしょうか?私も雲の切れ間から綺麗に輪になった瞬間を無事に見る事ができました。この日はfacebookなどでも日食の話題が多かったですね。
さて、ホームページの活用方法を中心とした「WEBマーケティングのヒント」というタイトルで、情報をお届けいたします。
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Google検索エンジン更新の影響
4月に実施された「ペンギンアップデート」と呼ばれるグーグル検索エンジンのアルゴリズム変更の続報です。変更による影響の程度がだいぶ分かってきました。
今回の変更ではペナルティに重点を置いていますが、この対象となっているサイトにはいくつかの特徴があります。
どのような対策(?)を行っているところが影響を受けたのかというと、
- 被リンク(バックリンク)を有料で購入しているケース
- 自作自演のリンク(自作の周辺サイトからのリンク)
- 不自然な相互リンク
- 質の低いディレクトリサービスの利用
といったものです。
これらは、これまでにも(ウェブ)スパムとして各所で紹介されている内容のもので、いわば取り締まりを強化した、という状況ですね。
一方で、海外では1年ほど前から導入され影響が大きいとされている「パンダアップデート」と呼ばれるアルゴリズム変更については、正式なアナウンスがありませんが状況を総合すると日本国内ではまだ適用されていないようです。
今回のペンギンアップデートはグーグルが公式にアナウンスした通り(「・・・ウェブスパムをターゲットにした重要な変更を検索アルゴリズムに施しました。・・・」)、どちらかという「ペナルティ」に重点をおいた変更であるのに対して、パンダアップデートは順位決定そのものに関連する変更なので、その影響は大きく実施時期には多くの関係者が注目し続けています。
進化を続ける検索エンジン
度重なる検索アルゴリズムやアップデートの適用などに注目の集まるグーグルですが、改めて考えると検索エンジンとしてのミッションをより忠実に遂行しようとしているだけにすぎません。
検索エンジンのミッション(ビジネスモデルという言い方の方が適切かも知れません)は、
「利用者にとって正しい・関連性のある情報を素早く取り出して提供すること。」
に他なりません。これが達成されることによって、検索エンジンの存在意義、価値が見いだされることになり、初めて広告などの収益を生み出せるようになる訳です。
利用者の意に反するような、コントロールされた結果が出力されるようになってしまっては元も子もないのでその点については特に厳しく、注意深く対応してきている訳です。
検索エンジンの最近の傾向
SEO対策を進めてゆく上で、検索エンジンの動向には常に注視しておく必要があります。
検索エンジンといっても、現在ではヤフー!の検索エンジンもグーグルのものと変わりないのでグーグルの動向ということになります。
1年程前に実施された大規模なアルゴリズム変更(※2012年5月時点では国内向けには未適用とされています)あたりからは、「検索結果の質」にかなり重点を置くようになってきています。
これは、アフィリエイトなどを目的としたホームページがが、外部リンク獲得用に多数(千単位)のホームページを立ち上げる手法が流行りました。当時の検索アルゴリズムでは、こういったホームページが結果の上位に表示されてしまう状況が発生し、検索エンジンの利用者にしてみれば欲しい情報が得られない訳で好ましくありません。
▼外部リンクの評価
第三者からの評価という点で、「外部リンク(バックリンク)」というものはいまでも評価要素であることには代わりはありません。
ただ、以前のようにまずは量が必要という状況ではなくなっています。自作自演のリンクはまとめて1つとしてカウントする、そもそも評価対象としてカウントしないような変更をどんどん実施しています。
Twitterやfacebookからのリンクが有効という話を聞きつけた人たちがやり始めれば、それを評価から制限するなどといったように評価方法もめまぐるしく変わっています。
▼罰則の強化
それまでもペナルティを適用するケースはありましたが、どちらかと言えば加点方式で質を評価する計算方法の変更が中心でした。ところが、さすがにそれだけでは検索結果の質が維持できなくなり、ペナルティを強化するようになってきました。1年前のパンダアップデート、1ヶ月前のペンギンアップデートと呼ばれる変更でも全面的に適用されています。
外部リンクのペナルティ対策
▼外部サイトの影響を抑える
先月実施されたグーグルのアップデートで影響を受けたサイトの特徴は前述したようなパターンですが、そこから対策を考えてみましょう。
有料でのリンクについて
いまさら説明するまでもありませんが、現状で問題がないから大丈夫ということではありません。アップデートは定期的に実施されることがアナウンスされているので、近い将来にダメージを受ける可能性が十分あります。
不自然な相互リンク
相互リンクという方法自体はペナルティの対象ではありませんが、その数を増やすことばかりを考えると
関連性の無いリンクが多数できることになるため注意が必要です。もしこれから多数の相互リンクを考えるのであればそれは止めておいた方が無難です
質の低いディレクトリサービスへの利用
大手のディレクトリサービスではなくて、無料で配布されているCGIを使って作られたようなリンクを集めるだけのサイトのことです。このようなサイトは検索エンジンからは「質の低い」サイトと評価されていることが多くSEOとしての効果が低いと言われていましたが、むしろマイナスの効果を生む可能性がでてきています。
登録を解除することも念頭においた方がよいでしょう。
これらについては、やらないよりはマシという考えもありましたが、もはややってはいけないことと考えた方がよいでしょう。
サイトの質を意識した対策
▼品質に関するガイドライン
グーグルでは「サイトの質」「良質なサイト」という表現を多く使うようになっています。
では、質の高いサイトというのはどういうものなのかを考えてみます。
グーグルは以前から「ウェブマスター向けガイドライン」を公開しています。
このガイドラインでは、
- デザインとコンテンツに関するガイドライン
- 技術に関するガイドライン
- 品質に関するガイドライン
というテーマでそれぞれ説明されています。
※ただし、ここで記載されているのはあくまでも基本方針であって、記載されていない方法での不正行為についても対処するということもことは明記されています。
▼良質なサイトとは・・・
上記のガイドラインとは別に、良質なサイトに関する情報を提供しています。
“More guidance on building high-quality sites”
http://goo.gl/OIkqb
この中で、何が「良質なサイト」であるかという判断の参考になる項目がリストアップされています。
この項目は検索エンジン自身がサイトの質を評価する際の質問(自問)になっています。
コンテンツを作成する際の参考になりますので、以下にいくつかをピックアップします。
- この記事に記載されている情報を信頼しますか?
- この記事は、よく話題を知っている専門家や愛好家によって書かれているか、もっと薄い内容でしかないのか?
- サイトでは、若干異なるキーワードのバリエーションで、同一または類似のトピックに重複や冗長な記事は、重複していますか?
- そのサイトにクレジットカード情報を快く教えられるでしょうか?
- そのトピックはサイト訪問者の真に興味をそそるように書かれたものか?あるいは検索エンジンで上位表示されることを目的に生成されたコンテンツなのか?
- その記事は、オリジナルのコンテンツや情報、独自のレポート、研究、分析情報を提供している?
- 検索結果にある他のページと比較して、実質的な価値ある情報を提供しているか?
- その記事はしっかりと編集されているか、それとも慌てて作られたずさんなものになっていないか?
- このページは、ブックマークしたり友人とシェアしたりオススメしたくなるものか?
- ユーザーがそのページを見たときに文句を言わないか?
このような基準で検索エンジンが既にコンテンツの内容をチェックしてきているということは、つまり、
人が見て良いと思うサイト、情報を抽出するためのアルゴリズムを研究している訳です。