Googleウェブ検索のSSL化
こんにちは、ピーシー・ブレインの高山です。
さて、ホームページの活用方法を中心とした「WEBマーケティングのヒント」というタイトルで、情報をお届けいたします。
Contents
【トピックス】 グーグルのウェブ検索はSSLが標準に
10月18日にグーグルがウェブ検索の「SSL」利用を標準とすることを発表しました。
SSLというのは、暗号化通信の方式で、グーグル検索に送信するキーワードや検索結果の通信が暗号化されることで利用者のプライバシーを保護しセキュリティを保つものです。
グーグルでは、2010年から試験的にこのSSLを利用したウェブ検索を提供していましたが、これまではオプションでした。
ところが今回は「標準」サービスとしてSSLを提供することになったことがポイントです。Facebookなどもそうですが、最近のインターネットサービスの関心がプライバシー保護に向いているので今回の対応は好ましいことです。
検索エンジンへのキーワードの入力がSSLによる暗号化通信になったからといって利用者にとっては大きな違いはありません。
ただ、ホームページを運営する立場になると、少し事情が変わってきます。
ウェブ検索がSSL化されることでいままで得られた情報が得られなくなる事態が発生するのです。
ちょっと具体的に説明しましょう。これまではウェブ検索の結果ページからホームページ移動してきた際に、検索キーワードの情報を一緒に取得することができました。
ところがSSL対応されると検索結果ページからの移動の際にこの検索キーワードが取得できなくなってしまうのです。
グーグルが提供するアクセス解析サービス「アナリティクス」を導入していても状況は同じです。
アクセス解析ツールを利用してキーワードの反応をチェックしようにも肝心のキーワードの情報が得られなくなってしまうのです。
この変更は、いままでのグーグルのサービスと同様にまずはgoogle.com で適用されます。
さらに、Gmailのようなグーグルのサービスを利用するためにログインされた状態で検索を行った場合に限ってSSLのウェブ検索が適用されるということなので、いますぐに日本の利用者に影響がある訳ではありません。
とはいっても時間の経過とともに日本のグーグルのサイト(google.co.jp)にも適用されるでしょうから、その内容を理解しておくに越したことはありません。
ウェブ検索SSL化による影響範囲をもう一度整理すると次のようになります。
- グーグル・アナリティクスをはじめとするアクセス解析ツールによる検索キーワードの情報取得ができなくなる。(どこから来たのかは分かる)
- 当面適用されるのは google.comでのウェブ検索のみで、日本国内で多く利用されている google.co.jp に適用されない
- さらに、Googleアカウントにログイン(Gmailなどを利用)している場合に適用され、未ログインでは影響を受けない
- 検索連動型広告(アドワーズ)については関係しない
- ウェブマスターツール内のキーワード情報については、引き続き閲覧ができる
ということで、ウェブマスターツールをまだ利用していないようであれば利用準備を進めておいた方がよいでしょう。
CMSの導入・活用方法 ~ 既存サイトへの組み込み
先月から引き続き今回はもう少し具体的にCMSの活用について説明します。
■既存ホームページの組み込み
CMSの利用方法としては、
「サイトを置き換えて全体に利用」「サブサイトとして新規利用」「サイトの一部に利用」という大きく3つのパターンがあることを説明しました。
そして、既存のホームページに加えてサービスや商品・テーマ別に、サブのホームページを立ち上げるようなケースで利用するととても便利で効果的であると紹介しました。
このようなホームページと別に立ち上げるところまでは必要としなくても、既存のホームページに組み込むことでもメリットを享受することができます。
CMS本来の利用方法とはちょっと違いますが、ホームページの更新・管理がカンタンで効率的になることで、より積極的にホームページを活用することができます。
よくあるケースでは、
- トップページでのお知らせ
- ニュースリリース、プレスリースなどの定期・不定期な情報発信
- イベント・セミナー等の案内
- お客様の声や感想、施工事例、施術例など、時間の経過とともに増えてゆく記事の追加
- メルマガやニュースレターをバックナンバーとしての掲載
このような形式・書式がある程度決まっていて比較的頻繁に追加・変更されてゆくような記事・コンテンツの追加・更新の管理にはCMSはとても有効です。
またホームページ全体にCMSを適用する場合に比べて、一部分に適用・導入する場合であればコストを抑えることもできます。
※適用箇所によっては、部分導入であってもコストがかかることはあります。
CMS導入時の注意点
CMSの導入、利用にあたってはいくつか注意すべき点があります。
■準備段階
CMSは「システム」なので、導入先のサーバー環境を選びます。例えば、格安のレンタルサーバーではデータベースが利用できない、CGI・PHPの動作に制限がある、等でシステム導入が不可能なケースもあります。 また、「テンプレート」と呼ばれるページ、記事のひな形を登録する必要がありますが、このテンプレートの作成にはデザイン能力だけでなく、利用するCMSに関する知識(場合によっては技術情報)が必要になります。
■移行について
既存のホームページをCMSベースに移行する場合には、「移行」という工程が必要になりますが、実はこれがかなり大変です。
できあがったページがあるのだからカンタンだろうと思うところですが、CMSに「再登録」する必要があり、またテンプレートにはめ込む形になるため、レイアウトの調整が必要になるようなケースもあるためです。
さらに、ページの構成が変わる場合には、リンク先の再設定といった細かい修正作業を伴う場合もあり、登録したページのチェックと合わせると相応な作業量となることがあるので、気をつけましょう。
■運用・維持について
データベースのバックアップは欠かせません。レンタルサーバー側で自動的に行ってくれるところもありますが、自分でバックアップしなければならないサービスの方が多いでしょう。データベースが壊れてしまうと、せっかく登録したコンテンツを復元することもできません。
そうならないためにもCMSのバックアップは必ず行いましょう。
なお、CMSのバックアップは単にファイルをコピーしただけでは不完全なケースがほとんどです。復元方法や復元するために必要な情報のバックアップについては導入の際にしっかりと確認しておくべきポイントです。
■セキュリティ対策
最後後にもう1点、大事なことをお伝えします。
MTやWordpressといったフリー版のCMSでは提供元によるサポートサービスはありません。
このためセキュリティ上の問題(セキュリティホールやバグ)が発生した場合には自分でアップデートなどの対応を行う必要があります。
フリーのものは、攻撃の対象となるケースが多く、アップデートされる機会も少なくありません。
こういった点もしっかりと準備しておく必要があります。
お客様のご紹介 ~ キッズさくらカレッジ幼児教室 様 ~
今回ご紹介するのは千葉県八千代市の幼児教室、「 キッズさくらカレッジ幼児教室 」様のホームページです。
ホームページを開設してから頻繁に社内で更新を行っていたものの、
「コンテンツが多くなりすぎて判りづらくなってしまった。効果もなかなか見えず、またデザイン自体も古くなってしまったので一新したい…」
ということでご相談を頂きました。
継続的な更新をこれまで行われていたことで主な閲覧対象となる「お子さんの小学校受験を考えておられる保護者様」に向けた有用なコンテンツは多くありましたので、その内容を最大限活かせるよう、現在の全ページを洗い出して再構成。判りやすいナビゲーションを心掛けてご提案をさせていただきました。
今回新たにプロカメラマンを入れて写真を撮影。
子どもたちの生き生きとした表情を全面に出せるようにデザイン制作しています。
今後も社内で手を入れていかれる事でしたので、更新の容易な構造にし、ソフトの操作方法等でお困りの際には継続的にサポートさせて頂いております。