年内にもヤフーエンジンの切替
サッカー好きな私ですが、この10月に初めて日本代表の試合をスタジアムに見に行ってきました。埼玉スタジアムでのアルゼンチン戦です。目の前で見るメッシの躍動感は、テレビで見ていたものをはるかに超えていました。結果よりも試合そのものをたっぷりと堪能でき至福なひとときを過ごすことができました。クセになりそうです。
こんにちは、ピーシー・ブレインの高山です。
さて、ホームページの活用方法を中心とした「WEBマーケティングのヒント」というタイトルで、今月もお役に立つ情報をお届けいたします。
Contents
ヤフー検索エンジン切替・Googleショッピング
今月は、Google関連のトピックを2つほど紹介します
■ヤフーの検索エンジン切替が年内も完了
2010年の7月に発表されたヤフーの検索エンジンをYSTからGoogleに切り替える対応ですが、この年内も完了させる方針であることをヤフーの井上社長が表明しています。
Yahooの検索エンジン向けツールであるサイトエクスプローラーのサービスは既に終了し、ここにきて切替のピッチも上がってきているようです。
■“Googleショッピング” スタート
近いうちに開始が予想されていた「Googleショッピング」が日本でもスタートしました。複数のショップを横断で検索できるだけでなく、ショップ自身がデータを登録できます。国内では類似サービスに、価格.comがありますが、株価が急落するといった現象も起きており、早くもインパクトを与えています。
ホームページをほったらしていませんか?
作るところまでは一所懸命に取り組んだもののその後ほったらかしということも少なくありません。
ホームページの活用には、作成後も継続して育ててゆく必要があることはこれまでに何度もお伝えした通りです。この過程においてはホームページの「更新」が欠かせません。
また、ホームページを更新することで情報鮮度が高まり、SEO対策にもつながります。
ところで、この「更新」ですが、言葉の意味付けが人により異なるので、ここでは次のように整理します。
更新、リニューアル、とは?
ホームページの更新とは、概ね次のように分類できます。
① 記事の一部を書き換える(テキスト、画像など)
② 記事を新規に追加する
③ ホームページの機能を追加する(フォーム、サイトマップ、検索など)
④ ホームページの構造を変更する(メニューの追加など)
⑤ デザイン・レイアウトを変更する
これらのうち、④⑤については、既存ページへの影響が大きいため、制作の現場では「リニューアル」と呼んで区別することが多いです。
「リニューアル」の場合には、手を加える範囲が広範になるため、部分的な更新に比べて、費用も時間もかかります。「予定と違う!」ということにならないよう計画段階で注意する必要があります。
特に、外注する際などには、早い段階で意識合わせをしてください。
更新作業の実務
▼準備
素材の準備
更新の際に利用するコンテンツの素材としては、テキストに加えて画像(写真、イラスト、図表など)、音声、動画などがあります。このうち、音声や動画などは再生する環境に合わせて形式変換が必要です。
編集ツール
自分で更新する際には、編集のためのツールも必要です。制作業者などではDreamweaverというソフトを使っているケースがほとんどで、同じツールを利用する方法もありますが、使い方が難しいため、誰でも簡単に操作できるというものではありません。
一覧表・チェックリスト
更新する記事、ページの一覧や関連するリンク先などを含めて確認用の一覧表を予め用意しておきます。
バックアップ【重要】
変更前のホームページの状態に戻せるように作業に取りかかる前に確実に実施しましょう
▼テストページの作成
準備ができたところで、ページを作成しますが、いきなり本番の環境に公開するということはしません。テスト用の環境に配置してチェックを行います。
チェックのポイントとしては、
- 文字や画像の間違いがないか
- リンク先に誤りがないか
といった目視チェックが中心になります。この際できればサーバー上で確認するようにした方がよいでしょう。PC上ではリンクしているように見えても実際にはNGのケースもあります。
▼公開
確認ができたら本番の環境にアップして公開します。
公開後にも再度チェックすることを忘れないでください
▼知らせる
ホームページを公開したら、そのことを知らせましょう。
ホームページ更新における注意点
ここでは、実際に更新作業を行う際に注意すべき点について説明します。
自社で行う場合の担当者のスキルや作業期間の参考に、外注する場合には料金に影響することも多いので計画の参考にしてください。
▼ページ数・文字数について
ホームページのページには、文字数の制限がありません。同じ1ページであっても極端に情報量が異なる場合があるため、文字数やページ内で利用する写真・画像点数などの素材を含めたボリュームをしっかりと把握しておきましょう。
特に、外注する際には、ページあたりの料金で見積りするケースも少なくないので、ページあたりのボリュームの相互認識のズレはトラブルの原因にもなります。
○文字について
更新するテキスト・記事は別途用意することが多いのですが、その中で利用している文字にはちょっとした注意が必要です。漢字や記号の中には、印刷物では使えてもホームページでは利用できないものもあります。例えば、①②③のような記号や「髙」のような旧字体などは、機種によっては正しく表示されないことがあります。半角カタカナなどにも注意が必要です。
▼画像について
写真画像としてデジカメのデータを利用することも多いのですが、最近のデジカメはとても高性能で、データサイズが非常に大きくなっています。これは印刷時にはキレイに出力できるメリットがあるのですが、ホームページでは画面の制限もあってハイビジョン相当の1920x1080サイズの画面でも210万画素相当にしかならないのです。
サイズの大きすぎる写真は、ホームページ用にはリサイズといって写真サイズを小さくする作業などが発生しますので、この手間も想定しておきましょう。
なお、デジカメ写真の画像をそのまま使用して、表示サイズだけを指定する方法は、データ転送量が増えるため表示時間が遅くなるなど百害あって一利無しです。
また、ホームページでは、画像についても「名前」をつけることが推奨されています。これはSEO対策にもなります。
▼バックアップは必ず取りましょう
更新作業の前には、既存のファイル・データのバックアップを必ず取りましょう。
できれば、更新しようとしている対象のものだけでなく、全体をとっておくのが安全です。
作業の中で何が発生するか分かりません。
1つのファイルを修正したはずが全て更新してしまった、という失敗談も実際におきています。
ホームページのサーバーは、PCのような元に戻せるゴミ箱機能はありませんので、どんな時にでも元に戻せるために一式のバックアップは保持しておくようにしましょう
ホームページ更新のネタ
更新するネタがないという相談をよく受けますが、実は日常業務、特に営業の現場にはたくさんの更新ネタがあります。
▼新着情報
新製品、新サービスの案内や、製品入荷・キャンペーンの予告などちょっとした情報や、ホームページやブログの更新情報などです。
ブログの更新情報を掲載する場合には、RSSフィードの利用も考えると良いでしょう
▼イベント・キャンペーン
これらの告知はチラシや店舗・店頭だけでなくホームページでもお知らせしましょう。
▼ニュースリリース
新製品・サービスについて製品そのものの説明に加えてリリースとしても掲載しましょう。発売だけでなく、導入・納品についてリリースするのも良いです。さらにメディアへの通知と併せて「プレスリリース」を実施すると効果的です。
また、新聞・雑誌などへの掲載、後援などの実績があれば、ぜひ掲載して下さい。
▼施工事例、導入事例
多くの人が自分にあった事例を探しています。この情報があると、心理的にとても安心するのです。施工事例や導入事例、加工事例などはできるだけ多く掲載します。ポイントは質よりも量です。また、販売だけでなく相談事例なども同様です。「こんなことを聞いても良いのだろうか・・・」とためらいを感じている人の背中を押してあげましょう。
▼よくある質問
営業の現場や繰り返し問合せがあることは、掲載する情報として価値のあるものです。
サポート窓口に寄せられる問合せと回答を掲載すると、電話・メールでの対応を減らす効果もあります。
ほかにも、無料相談に寄せられた回答を掲載するのも良いです。
▼お客様の声
第三者の評価としてお客様の声はとても重要です。当事者がいくらメリットを訴求しても裏付けがなければ胡散臭いと感じられてしまいますが、他人の評価は結構気にします。レビュー情報が最近ウケているのもこういった理由です。
購入以外にサンプル品でもOKです。これも事例と同様に、当初は質よりも量を優先してください。
このように、製品やサービスが変わらなくても、商取引が続いている限り情報は増えてゆきます。
そして、何よりもホームページの訪問者にとって、知りたいと思う情報が集約された形になってゆきます。