活用講座 SEO対策の基本とおさらい
こんにちは、ピーシー・ブレインの高山です。
遅ればせながら私の手元にも iPadがやってきました。周りには手にしている人が既に何人にもいたため、印象などは聞いていいたのですが、自分専用というのはやはり良いものです。使い始める前は大きなiPhoneというイメージがあったのですが、いまではPCを置き換えるような存在です。
さて、ホームページの活用方法を中心とした「WEBマーケティングのヒント」というタイトルで、今月もお役に立つ情報をお届けいたします。
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SEO対策の「最適化」とは・・・
SEOとは日本語では「検索エンジン最適化」となりますが、この最適化が意味するものが何であるのかをご存じでしょうか?
実はGoogleが示唆している解釈があります。
それは
『「最適化」の意味するところは、「サイトを訪れるユーザーのために行われるべきものである」』
というものです。
SEO対策では、このような検索エンジン側の考えを理解した上で実施することが効果をあげるための近道です。その上でテクニックやサービスを利用するようにしましょう
SEO対策でできること・できないこと
▼SEO対策で得られるメリット
SEO対策でできることは、主に以下の様なことがあります。
検索エンジンからの高い集客力を得られる
インターネット上でもっとも高い集客力を誇るホームページは検索エンジンです。この検索エンジンの結果の上位に表示されるほどアクセスしてもらえる可能性が高まります。検索結果1位のクリックされる割合は50%を超えています。
ただ検索結果の7位以降になると極端にアクセスが減るという調査結果もあります。
見込み度の高い見込み客を集客できる
検索エンジンからの訪問者は、商品、サービスに関連する特定のキーワードに反応している人たちで、目的を持ってホームページを見に来るため、広告宣伝など他の方法に比べてコンバージョン率が高いという特徴があります
広告の効果がアップする
SEO対策と広告のどちらが良いですか?という質問を受けることがありますが、答えは両方です。この2つを利用することによる相乗効果で、単独の対応に比べると効果がアップします
▼SEO対策ではできないこと
逆にSEO対策ではできないこと、苦手なこともあります。
もっとも大きな欠点は、効果が出るまでに時間がかかるといいうことです。早くても2週間程度から、3ヶ月、6ヶ月といった時間を要します。これは検索エンジン側が最新情報を収集して更新するまでに時間がかかるためやむを得ないことと理解しておく必要があります。
また、SEO対策はあくまでもアクセスを集めるための手段の一つです。
ページそのものの反応率や成約率などを改善するものではありませんので、もしあなたのホームページの課題が反応率の低さにあるのであれば、SEO対策の前に見直しておきましょう。
検索エンジンの考えていること
SEO対策においては、検索エンジン側の考えを知っておくことが欠かせません。
▼検索エンジンのミッション
検索エンジンは、利用者にとって適切な検索結果を返答するというミッションを持っています。
無意味な検索結果や操作された検索結果を出力する検索エンジンに価値を感じる利用者はいません。
適切な検索結果を如何に探し出すかということに、日夜研究・努力・試行を行っているのです。
ですので、SEO対策を行う際には、検索エンジンが目指している状態に沿っている必要があるのです。
▼検索エンジンの評価方式
検索エンジンの評価ロジックについては、一般に公開されることはありません。ただ、検索エンジンからはホームページ、コンテンツを作成する上での参考資料・指針として、ガイドラインが提示されています。
■参考情報(ガイドライン等)
Yahoo!検索コンテンツ品質ガイドライン
http://info.search.yahoo.co.jp/archives/002838.phpウェブマスター向けガイドライン(Google)
http://www.google.com/support/webmasters/bin/answer.py?hl=jp&answer=35769Google 検索エンジン最適化スターターガイド
http://www.google.co.jp/intl/ja/webmasters/docs/search-engine-optimization-starter-guide-ja.pdf
以降では、Googleが提供しているガイドに基づいて、いくつかの具体的なSEO対策についていくつか説明します。
対策1:独自で、適切なページタイトルをつける
もっとも基本的かつ重要な要素ですが、本文に表示されないので、おろそかになりがちです。ここでは注意すべき点を挙げます
▼タイトル設定時の注意点
- 内容に無関係なタイトルは付けない。キーワードにこだわる余り、ページ内容とは関連のないタイトルをつけてしまうケースも見受けられますが、これでは評価されません。
- ホームページ編集ソフトが、自動で付与する「無題」や「ページ 1」のようなタイトルをそのまま使っているケースもありますが、これでは検索エンジン側は評価しません
- それぞれのページにはそれぞれ固有のタイトルが付いていることが理想的です。ページの内容を検索エンジンがより良く理解する手助けとなります。
- サイトの大部分のページ、あるいはすべてのページに同じタイトルを使わない。もしこのような構成になっていると、検索エンジンの評価は著しく低くなってしまいます。
- 短くてもページの内容がしっかり伝わるタイトルを付けるように心がけましょう。タイトルが長すぎると、検索結果にはその一部しか表示されません。
- ユーザーのためにならない、極端に長いタイトルは使わない
対策2:質の高いコンテンツとサービスを提供する
このポイントは一見すると検索エンジン対策とは無関係に思えるかも知れませんが、極めて重要です。
検索エンジンは利用者の利便性を常に意識しています。
Googleのガイドラインでは、ユーザーによって良いと判断されたコンテンツは、自然発生的に多くの人に紹介されるはずであり、その過程で掲示板やブログ、SNSなどにクチコミのように書き込まれてゆくであろうと説明しています。
このことは、紹介やクチコミの結果として、ホームページへのリンク(被リンク)が発生する状況を想定している訳で、外部からのリンクが評価要素になっていることも意味しています。一方で、単にリンク数を増やせば良いということではなく、自然発生的であるということがポイントであることもガイドラインからも読み取れます。
▼コンテンツ作成時の注意点
- 様々な内容に関する大量の文章を1 ページにまとめてしまわない。できれば1ページ1テーマが望ましいのです。
- 関連性のある言葉を使う
利用者が入力する可能性のあるキーワードを意識してください。検索行動における多様性を想定しながらコンテンツを作成すると、良い結果が得られる、とGoogle自身も説明しています。 - ホームページ内でコンテンツの重複、重複に近いバージョンを作らないようにしてください。重複ページはペナルティの対象になる可能性がとても高く注意してください。
対策3:正しい方法でサイトを宣伝する
ここでのポイントは、ホームページの告知の方法や手段ということではなく、不自然ではない形で宣伝するのかという点です。
悪意があるかどうかの判断としては、ガイドライン中の以下の説明が参考になります。
「正しい方法でサイトを宣伝する 被リンク (他のサイトから張られるリンク) は、通常ゆっくりと少しずつ増えていきます。なぜならユーザーは検索などを通じてあなたのコンテンツを見つけ、そしてリンクを張っていくからです。」
▼適切なサイトの宣伝方法
ガイドラインのうち、SEOに関連した項目は次のようなものです。
- 新しいコンテンツやサービスについてのブログを書く
- ソーシャルメディアサービスを正しく理解し活用する(mixiやSNSやTwitterなどの活用)。ソーシャルメディアも検索対象になっています。
- Google プレイスや、Yahoo!地域情報など、地域情報に連動した情報を登録する(店舗などでは、検索結果に地図と連動して表示されることがあり、登録の有無によって表示が異なります)
- 関連するコミュニティに参加する。ただし、参加するだけでなく発言、情報発信することが必要です。
▼サイト宣伝時の注意事項
SEOに関連して注意しておきたい内容について以下に揚げます。
- 自分のコンテンツが上位に表示されるように人為的な操作を加えるプログラムに参加しない
- 関連するトピックを扱うサイトへ、自分のサイトへリンクしてくれるように手当たりしだいに依頼しない
- PageRank を上げることを目的として、他のサイトからリンクを購入しない
なお、中小の検索エンジンへの一括登録については現状ではグレーです。というのも、ページ自体が頻繁に更新されるため、被リンクとしての効果は一時的(せいぜい1週間程度)でしかないので、中期的にはSEOへの影響がないのです。