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ホームページ活用講座NEWSLETTER

2009年のキーワードランキング

こんにちは、ピーシー・ブレインの高山です。

2009年ものこりあと1ヶ月ほどとなりました。
今年の流行語は「政権交代」だそうですが、あなたの周りではどうだったでしょうか?
さて、今月も、ホームページの活用方法を中心とした「WEBマーケティングのヒント」というタイトルで、お役に立つ情報をお届けいたします。

2009年の検索キーワードランキング

2009年も終盤になり、この時期は各種のランキングが発表になります。まずは、Yahoo! のランキング。次の通りです。
1位 → YouTube
2位 → mixi
3位 → 2ちゃんねる
4位 → Google
5位 → 楽天
6位 → Amazon
7位 → ニコニコ動画
8位 → goo
9位 ↑ JAL
10位 MSN
(計測期間は1/1~10/31まで)
http://searchranking.yahoo.co.jp/ranking2009/general.html
11位以降には、圏外から上がってきた「アメブロ」、順位を大きく上げている「クックパッド」などがあります。また、「東方神起」「嵐」「ETC」どこの年に話題になったワードも登場しています。
ちなみに、米国Yahoo!のランキングでは、今年急死してしまった、
「マイケルジャクソン」(”Michael Jackson”)がランキングの1位になっています。期間を考えるとそれだけインパクトの大きな出来事だったことが分かります。

(高山)

アクセス解析の活用と実践

最近のホームページ関連のサービスでは、レンタルサーバーにアクセス解析の機能が用意されていることも多く、以前に
比べるとカンタンに利用できるようになっています。

ところが実際には、使い方や見方が分からず、自分のホームページのアクセス数すら分かっていないということもが少なくありません。

また、最近では、SEOという言葉を使う人も増えて、関心を持っている企業も以前に比べてかなり増加していますいます。

その一方でSEO対策の結果として検索エンジンの上位に表示されることを目標としてしまい、SEO本来の目的であるより多くのアクセスを集めることについてまで意識がいかないケースもあるようです。

SEOによってアクセスが増えたかどうか、狙っているキーワードが想定したとおりのアクセスがあるかといったこを検証するためにもアクセス解析は欠かせません。

そこで今回は「アクセス解析」の利用するための考え方と活用のポイントにお話ししたいと思います。

アクセス解析を利用する前に

Google Analyticsのような無料で利用できるアクセス解析が登場してから、多くのホームページではでアクセス解析ツールを何らかの形で導入しています。
その中で「アクセス解析を使いこなして業績アップにつなげる企業」と、「活用できずに効果を上げられない企業」との差がどのどん拡大しています。
実はこの違いは、アクセス解析を使いこなすためのちょっとしたコツを知っているかどうか、による部分が大きいのです。

アクセス解析を活用するためのポイントはいくつかありますが、まず一番重要なのは、

アクセス解析を利用する目的を忘れない」ことです。

アクセス解析は、ホームページ関する数値データを収集して、定量的に分析することができます。例えば、どういったサイトや広告から人が来ているか、サイトの平均滞在時間はどのくらいか、コンバージョン率はどの程度か、知りたいと思うデータはほとんど見られます。

ですから、ここで大事なことは「分析をする目的は何なのか」ということです。
コンテンツを追加するため(目的)にホームページ内の行動分析から洗い出す(分析内容)のか、コンバージョン率を改善する(目的)のか、広告媒体選定のため(目的)なのか、何の目的のためにどのような分析を行うべきかを明確にすることが大切なのです。

アクセス解析でできること・できないこと

アクセス解析そのものはひとつの手段であって、万能ではありません。
アクセス解析では分からないこと、できないことをやろうとしても、その時間は無駄になってしまいます。アクセス解析で、できることと、できないことを理解して、できることに時間をかけることが大切です。
足りないことは、他の手段や方法を利用すればよいのです。

[○]アクセス解析を利用してできること

  • ホームページの現状を数値で理解する
  • ページビューや訪問者のページ遷移や、訪問元の情報等を知ることができます。
  • ホームページの課題を特定する

 どのページで離脱者が多いか、直帰する割合が多いかを知ることで、ホームページ内の課題を特定することができいます。

[×]アクセス解析ではわからないこと

  • 課題の理由、原因が何なのか
  • 課題をどのように解決すればよいか
  • どのような情報、コンテンツを提供・追加するとよいのか

これらについては、客観的な視点やデザイン・レイアウトだけでなくビジネスとしての視点から捉える必要があります。

例えば、アクセス解析によって「ページAとページBとページCで訪問者が離脱してしまうことが多い」と分かったとします。
このような時には、ページAとページBとページCをどう改善すべきかを考えればよいことになります。
このときに、アクセス解析の結果をそのまま眺めていても、具体的な改善策は思い浮かんで来ないケースが多いものです。

このような場合には、ホームページの訪問者に近い立場や、専門家など、違う立場に対象となるページをチェックしてもらうことにより、具体的な改善ポイントやアドバイスを得ることも必要になってくる訳です。

最低チェックしておきたい3つの情報

ここでは、実際にアクセス解析から得られる情報のうち、ぜひチェックしておきたい情報を3つ挙げます。

1.訪問者数(何人の人がホームページに訪れてくれたのか。※注:何ページではなく人数です)

ツールによっては、「ビジター数」「ユニークユーザー」「セッション数※」と表現されることもあります。※セッション数は厳密に言うと訪問者数とは異なりますが、他に情報項目がない場合には代用してもOKです。
なお、ページビュー(PV)は人数ではないので違う指標になります

2.ページごとの閲覧数(どのページがどれぐらい見られているか)

この数値についても、悦ら人数と閲覧回数の2種類が取得できるケースがあります。基本的にはここではページの閲覧回数を参照して下さい。

3.リンク元の情報(どこのサイトから来たのか)

この1、2番目の項目からは、
 「トップページだけ見て別のサイトへ行ってしまう人や、見るのを止めてしまう人が多いようだ。」
 「一番見て欲しいページの閲覧数が少ない。このページのアクセスをもっと増やすためにはどう誘導すれば良いか。」
 「訪問者数に対する申込数が少ない。もっと反応率を上げるためにはどうしたら良いか。」
 「申込ページのアクセス数に対する実際の申込数の割合(申込率)は高いようだ。だったら申込ページのアクセス数を増やせばもっと申込が増えそうだ。」
といった、様々な仮説を立てる材料として利用できます。
また、
3番目の項目からは、
 「Yahoo!の検索結果から、ページに来ている人が多い。」
 「広告からのアクセスがかなりの割合を占めている。」
などの情報を知ることができます。
これらの情報は、仮説を検証する上で役に立つ重要な材料になります。

キーワードの確認


(GoogleAnalytics)

もう一つ、アクセス解析でチェックしておきたいのが、
「検索キーワード」の確認です。

SEO対策(検索エンジン対策)を実施している場合には、

 「狙ったキーワードで反応があるのか」
 「そのキーワードで来た人たちがどんなページを見ているのか」

はしっかりと確認し、改善すべき点があればページの修正に役立てましょう。


(ウェブクイック)

また、キーワードに着目していると、SEO対策で意識しているキーワードとは異なる別のキーワードの反応に気づくこともができます。

このキーワードの反応が高ければ、新たなニーズとも考えることができますので、キーワードはぜひ意識してみてください。

検索キーワードと検索フレーズ

アクセス解析のキーワード表現には、「検索キーワード」と「検索フレーズ」という2種類があります。どちらも検索された際に利用された言葉を意味していますが、カウントの仕方が異なるので、どちらの方式で集計されているかを理解しておく必要があります。例えば、
▼実際の検索語
「ホームページ」
「ホームページ 作成」
「ホームページ作成」

これらを「フレーズ」として集計すると、それぞれ1回ということになります。
ところが、キーワードとして集計すると
ホームページ    2回
作成          1回
ホームページ作成 1回
のようになり、「ホームページ」という言葉は実際に検索された回数よりも多く表現されてしまいます。
利用するツールのクセを知っておきましょう

目的別アクセス解析利用法①人気商品を知る

アクセスログ自体は、ホームページ上の人気投票と同じようなものなので、アクセス解析で人気はすぐ分かります。
通常、ホームページでの商品紹介は、一覧で掲載したページと、それぞれの商品の詳しい説明ページに分かれています。

単純にアクセス数だけを比較すると、一覧ページが最も多く、次いで表示される順番(左上から)に従って多くなります。これは訪問者がクリックしやすいからという理由であって、人気そのものを表している訳ではありません。
そこで、次のような情報をさらに取得するようにします。

  • 一覧ページからどの商品ページに遷移したか
  • 商品ページに来た一覧ページから遷移数
  • 商品ページに来た一覧ページ以外のページからの遷移数
  • 商品ページに来たホームページ外(検索エンジンなどから直接)からのアクセス数

これらを分析すれば、もし同じアクセス数だっとしても、一覧ページでイチオシ商品として紹介していた商品よりとは別に、外部の検索エンジンから直接アクセスされる商品ページがあった場合には、実はニーズはこの商品の方に高い可能性に気づくようになります。

目的別アクセス解析利用法②購入につながるページを知る

購入あるいは入会、問合せなどのアクションにつながる割合は、注文の場合も含めて、アクセス解析ではコンバージョン(または転換)という言い方をします。
この数値の訪問者数に対する割合を「コンバージョンレート」と呼びます。
100人が来て100人が注文、資料請求してくれれば100%ということになりますが、そういうことはまずありません。
一般的には0.1~1%程度と言われていますが、商品や対象(会員登録、資料請求)などによってもかなりバラツキがあります。

コンバージョンは、申込が完了したいわゆるサンキューページ等のアクセスを調べることで分かります。

さらに、この申込を行うページ(以降は「コンバージョンページ」と書きます)を対象にアクセス解析を進めるともう少しいろいろなことが分かってきます。

例えば、ホームページ内のどのページが、コンバージョンページに誘導しているのか、どんなキーワードに関心のある人がたどり着くのかなどを知ることができます。

いきなり購入ページ、申込ページに移動するような人は多くありません。事前にいくつものページで情報を確かめてから申込に至るの一般的です。このコンバージョンページにたどり着く情報を調べることで、どのようなコンテンツ・情報が有用なのか、あるいは役に立っていないのかをつかむことができます。この情報を元に改善すれば、コンバージョンレートをアップすることも可能です。

なお、コンバージョンページから実際にコンバージョンした割合が低い場合には、コンバージョンページ(多くの場合はフォームです)に問題があると考えられます。申し込むのに躊躇してしまう、もう一押しが足りない、申込ボタンが分かりにくいなどの理由がありますが、これらについてはアクセス解析では特定できないので、ページそのもののチェックが必要です。

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あとがき

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2009年11月号 『2009年のキーワードランキング』2009年のキーワードランキング

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